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都市系専攻 City system

都市系専攻イメージ画像

現代都市が成長段階から成熟段階へ移行する転換期にあって、高度専門職業人や研究者の養成のために、幅の広い視野と総合的な判断力を備えた人材の育成が必要です。本専攻は計画系、環境系、構造系の3つの教育研究領域で構成されます。従来の建築学、土木工学の枠組みを超えて、各領域が成熟都市における先端的課題に向けてのプロジェクト研究を組めるような連携体制をとっています。

都市系専攻専門分野一覧

計画領域

専門分野 教員 研究概要
建築デザイン 講師 山口 陽登
建築史 教授 倉方 俊輔 建築・都市のつくり方,使い方,考え方の変遷と社会の変化の関係に関する研究
教授
(クロスアポイントメント)
黒田 智子
建築計画 教授 徳尾野 徹 住まいや施設の計画や設計および空間の使い方やつくり方の理論や技術に関する教育
講師 西野 雄一郎 ストック再生の設計・計画技術の開発,空間づくりのプロセスデザイン
建築構法 准教授 石山 央樹 目的に応じた空間を実現させるための建築物の実体の構成方法に関する教育
環境都市計画 教授 嘉名 光市 都市デザイン、景観論、環境都市計画の計画技術開発
交通計画 教授 内田 敬 情報通信技術を用いた都市活動・交通行動分析と都市再生への適用
交通環境 准教授 吉田 長裕 都市交通の安全と環境の評価方法に関する研究
図形科学 講師 小林 祐貴
※ 共通(兼担)
計算幾何学,組合せ論などの数理に基づいた建築・都市の設計手法,空間評価手法の探求

環境領域

専門分野 教員 研究概要
建築環境工学 教授 梅宮 典子 温熱環境,空気環境,照明環境,音環境
准教授 岸本 嘉彦 室内熱湿気環境のパッシブ制御,熱水分移動に伴う壁体の劣化機構に関する研究
熱環境 教授 西岡 真稔 都市の熱環境調整、ヒートアイランドの防止対策
熱エネルギー設備 教授 鍋島 美奈子 都市の熱環境実測調査と空間分析評価、都市気候地図の活用
水圏生態工学 教授 相馬 明郎 生態系の動態と機能の解明,社会・生態システムの予測・評価体系の構築
水圏環境工学 准教授 遠藤 徹 臨海都市の環境再生と共生型生態系の構築
水処理工学 教授 貫上 佳則 都市域における微量有害物質の動態解明と制御、リサイクル材料による環境改善
廃棄物リサイクル 准教授 水谷 聡 廃棄物の適正処理とリサイクルに伴う環境影響評価
空間情報学 教授 ベンカテッシュ ラガワン オープンソース空間情報システムの開発と都市情報への応用
准教授 米澤 剛 都市の時空間分析と持続的都市発展に関する研究

構造領域

専門分野 教員 研究概要
建築構造学 教授 谷口 与史也 「建築物」「外力」「振舞い」の関係を把握するための構造解析技術の習得と各種構造の力学特性に関する教育
講師 金子 健作
建築防災 教授 谷口 徹郎 耐風・耐震設計法およびより合理的な設計用風荷重の追究に必要な知識および技術に関する教育
講師 古川 幸 接合部の力学特性の解明と終局性能評価による鋼構造骨組の防災性能の向上
建築材料学 准教授 鈴木 裕介 コンクリート・鋼材・木材など 各材料の諸性質と構造部材へ合理的に適用するための知識と技術に関する教育
複合構造 教授 鬼頭 宏明 鋼・コンクリート合成構造の力学特性と合理的設計法
コンクリート構造 准教授 角掛 久雄 構造物の動特性および合成構造物の力学特性
橋梁工学・鋼構造 教授 山口 隆司 橋の環境、美しい橋の開発、材料・部材の接合、コンピュータを使った実験
助教 林 厳 FRP構造部材の信頼性評価,鋼,コンクリート,FRP橋梁のモニタリング
地盤環境工学 教授 大島 昭彦 地盤・地下水環境に関わる粘土層の沈下問題と砂層の液状化問題の研究
地盤防災工学 准教授 山田 卓 自然斜面の風化と安定問題。地盤の地震時挙動に関する諸問題
河海工学 教授 重松 孝昌 広域複合災害とコミュニティ形成、波力発電、港湾施設の維持・管理
水理学 准教授 中條 壮大 高潮などの異常潮位予測、構造物周り流れと輸送現象、海岸地形変化、気候変動影響評価

修了後の進路

2018年度都市系専攻修了生の主な就職先

国土交通省、大林組、竹中工務店、積水ハウス、梓設計、阪神高速道路、西日本高速道路、西日本旅客鉄道、大阪市高速電気軌道、建設技術研究所、日本工営、ダイキン工業、横河ブリッジホールディングス、NTTファシリティーズ、パナソニック ほか

2018年度都市系専攻修了生の進路

修了生52名(進学1名 就職51名 その他0名)

アドミッションポリシー

大阪市立大学大学院工学研究科に進学した人には、研究者、技術者としての主体性を高め、多様な局面に迅速に対応し、問題の本質を見抜き解決できる能力を身につけてほしいと考えています。そのために、工学研究科では、学生の勉学と研究を積極的に支援するとともに、従来の専攻の枠組みにとらわれない学際的な研究体制を発展させ、多彩な教育・研究指導により、世界的に優れた成果を得る機会と環境を提供します。また、大学院生による海外での研究発表を積極的に推奨するとともに、社会人の学位(博士(工学))取得も応援します。工学の分野で社会に貢献する使命感を持つ学生を受け入れたいと考えています。具体的には、以下のいずれかあるいは複数の素養や能力を持った人を求めます。
[前期博士課程]
  • 1. 工学の分野において専門性を志向しつつ、さらに高度な工学領域の知識と技術を広く習得する素養を持った人
  • 2. 工学以外の分野で基礎を学び、それを工学の分野で活かす素養を持った人
  • 3. 修士論文の作成に求められる研究力の習得に必要な論理的思考力、デザイン力、コミュニケーション力を持った人
[後期博士課程]
  • 1. 工学的基礎研究とその応用研究を遂行する自立した研究者となる素養を持った人
  • 2. 国内外の研究者・技術者と共同して高度な技術開発を遂行できる技術者となる素養を持った人
  • 3. 専門分野のみならず、他分野を横断した研究・開発を自ら企画し、実行できる力をもつ高度な技術者あるいは研究者となる素養を持った人
  • 4. すでに社会で活躍しており、修士の学位を有するか、それと同等の学力と研究業績があると認められる研究者および技術者で、研究・開発におけるさらなる飛躍を求めグローバルに活躍する素養を持った人、または自らが得た研究成果を体系化する素養を持った人

さらに、各専攻では、次のようなことに取り組む意欲のある人を求めています。
(都市系専攻)
  • 建築学、都市学に関する広範な専門知識と柔軟な思考力、あるいは、特定の専門領域に関する深い知識と研究能力をもち、持続可能な成熟都市の整備に向けた諸課題に取り組む意欲のある人